横浜合唱協会
Yokohama Choral Society

 
第68回定期演奏会

第70回定期演奏会/J.S.バッハ「ミサ曲 ロ短調」 "Dona nobis pacem"
Cond.:柳嶋耕太,Sop.:中山美紀,Sop.:鈴木美登里
Alto:小川明子,Ten.:谷口洋介,Bass:青山貴
Orch.:オルケストル・アヴァン・ギャルド
撮影:スタッフ・テス

Yokohama Choral Society

2000年第46回演奏会狂騒曲

この時の演奏会前後で最新情報にアップしたものをまとめてみました。(2000年)

ビラー氏の訃報が入ったため、当時のファイルを現在の形式に書き直しました。昔のソフトが昔の形式で吐き出したトンでもないタグを、現状の形式へ書き直すのに、思いの外、時間がかかりました。当時の雰囲気を少し残す形で書き直してみましたが、文章の内容にはほとんど手を入れていません、っていうか入れる時間もなかったんですが…。あと、リンク先の内容もこのページに収まるように配置してみました。さらに写真も当時のままで、拡大している関係で荒くなっております。当時の雰囲気を感じていただければ、ってことで(2022年2月)。

前置き
 この時の詳細は30周年記念誌にありますので、そちらをご参照ください。ここではWeb管理者のやまだがこの演奏会の前後で起きたことを最新情報に即日(?)アップしたものです。今読むとナニなものですが、当時のコーフン状態をイメージしていただければと思います。なお、最新情報とは異なり、時間順に並べておきます。
 それから、この時にレクチャーの中心となっていただいた栗原氏は故人となられてしまいました。個人的にはほとんどお話しする機会はありませんでしたが、アマチュアでありながらも精力的に勉強されている姿が印象的でした。氏の思い出としてもここにアップいたします。

 下はこの時の宣伝ページの雰囲気を再現したものです。

以下のコンサートは2000年8月5日及び6日に無事終了しました。
ありがとうございました。

YOKOHAMA CHORAL SOCIETY
BACH-FEST
2000 TOKIO

 バッハから数えて16代目、現代のトーマスカントル G.C.ビラー氏と横浜合唱協会がバッハ没後250年のこの年に捧げる「マルコ」による祈り。前夜にはC.G.ビラー氏と補作部の作曲家であるV.ブロイティガム氏らによるレクチャーも用意致しました。新たな発見を伴って、バッハのもう一つの遺産が2000年の東京に復活します。

MARKUS-PASSION
マルコ受難曲−その遺失と再発見−
J.S.バッハ没後250年記念・横浜合唱協会創立30周年記念公演

  • レクチャーコンサート 8月5日(土)
    開演18:30(18:00開場)
    • バッハが作曲したと伝えられる5つの受難曲について
    • 「マルコ受難曲」の成立について
    • 「マルコ受難曲」の遺失と再発見について
      ルストの研究(1873年)
      フライエスレーベンの研究(1916年)
      スメントの発見 など
    • 復元と補作について
      原曲との対比演奏
      パロディ関連の紹介
      補作の方針・特徴など
  • 記念コンサート 8月6日(日)
    開演14:30(13:45開場)
    • モテット「正しき者は滅びしも(BWV deest)」
    • モテット「イエスよ、わがよろこび(BWV 227)」
    • J.S.Bach/V.Brautigam「マルコ受難曲(BWV 247)」(字幕付)
      ※8月6日のチケットで前日のレクチャーにも入場出来ます。
東京芸術劇場 大ホール
指揮C.G.ビラー(現ライプツィヒ聖トーマス教会カントル)
オルガン V.ブロイティガム(補作部の作曲者)
管 弦 楽東京バッハ・カンタータ・アンサンブル
合唱・主催横浜合唱協会
■協賛ローム株式会社
■助成三菱信託芸術文化財団
花王芸術・科学財団
文化庁芸術文化振興基金
2000.07.08.「マルコ」前の最後の勉強会
 「マルコ」を含めた受難曲の成立等についての勉強会が、今回で一応区切りを迎えました。今回も前回に引き続き栗原氏にお願いしました。栗原氏は今回のレクチャーコンサートで色々とお手伝い願う方です。
 内容は幅広く、マルコ受難曲の研究や音楽の内容について、果ては受難曲の形式まで色々と参考になることばかりでした。前回のBWV198に引き続き幅広くお話をしていただきました。まだ聞き足りない部分もありますが、レクチャーコンサートに収まりきらないほどの内容でした。
 この内容を少しでも演奏に生かせるように出来ればと思ってはいます。
2000.07.09.ハーゲン氏来日
 前回のドイツ旅行の仕掛け人で、元横浜合唱協会会員、現イエナ大学のハーゲン氏が合唱協会に顔を出しました。彼は同大学の友人グリューネヴァルト氏と共に香港での学会の帰りに日本に立ち寄りました。
 元トマーナで、タールビュルゲル音楽祭に関わる彼は、次回(!!)の打ち合わせもあって横浜まで来た次第でした。
 八尋先生と簡単に打ち合わせをして練習に参加(!)した後、勉強会で講師をお願いした栗原氏も交えて恒例の飲み会。8日の夜は会員の家で過ごし、翌日は鎌倉散策と打ち合わせ。慌ただしく帰って行きました。また骨を折っていただくことになりそうですが、よろしくお願いします。
 過去に横浜合唱協会の会員であったハーゲン氏が来日しました。彼は現在イエナ大学で藻類の研究を行っております。彼こそ97年のドイツ旅行のきっかけをくれた人で、タールビュルゲルでの演奏会に我々を招いてくれました。彼の尽力で成立できた旅行でした。
 下の写真はその時(タールビュルゲルでの演奏会後の打ち上げ)のもので、左がハーゲン氏。右も元横浜合唱協会会員で、前回のドイツ旅行の時にお手伝いをお願いしたブラウマン氏。共に元トマーナ。
 今回は香港で学会の帰りに友人のグリューネヴァルト氏と共に来日。練習に参加し、八尋先生と次回の選曲について打ち合わせ。ドイツ人に日本を感じさせる選曲はなかなか難しそうです。
 で、恒例の歓迎会。吉野町近くの飲み屋で、勉強会で講師をしていただいた栗原氏も参加。ハーゲン氏は日本に滞在していたこともあり、料理はそこそこいけるようですが、グリューネヴァルト氏は興味津々。植物専攻だけあって、大葉にもトライしておりました。でも、納豆は駄目だった、らしい。
 
 翌日は鎌倉散策。以下、会員からのメーリングリストでの報告。
 鎌倉散策の日(6月9日)は皆さんご存じの通り、天気も非常に良く、湿度もそれなりに低かったので助かりました。北鎌倉駅そばの円覚寺、建長寺を見た後、鶴ヶ丘八幡宮を通って昼食は鎌倉駅近くの「勝烈庵」でトンカツを食べました。この時のビールは格別でした。この後江ノ電に乗って鎌倉の大仏を見て鎌倉へ戻り、戸塚へ向かいました。皆さんのおかげで行程も時間も予定通りで、15時に女性フォーラムに着きました。
 グリューネヴァルト氏はさすがに植物の専門だけあって、色々な植物に興味をもって観察していました。確かに、亜寒帯のドイツと温帯モンスーンの日本では植生が全く異なりますからね。何でも彼は、ある種の藻が作り出すカロチノイドの生合成を解明したため、香港の学会で発表した、らしい。詳しくは確認しておりませんので、ツッコミは入れないでください、お願い(^_^;)。
 この最後の写真が、戸塚の女性フォーラムでの選曲。向こうの人が感じる日本と我々の感じる日本にはギャップがあり、選曲には苦労しそうな雰囲気。ハーゲン氏は日本にいたこともあり、我々に近いものを持っているのですが・・・。選曲、よろしくお願いします(担当でないから無責任!!)。
2000.07.22.あと2回
 あと2回です。今回の練習は八尋先生が東混とのお仕事のためお休み。江上先生に指揮をお願いしました。江上先生は今回のマルコの練習では何回か指揮をお願いしております。いつもお忙しいのに会員以上に良く曲を研究されておられ、頭が下がる思いです。色々と指示を受けることで合唱も少しづつ変化してゆきます。あと、これで通常練習は1回。
 練習後、今回表示される字幕についての打ち合わせにたまたま居合わせました。日本語字幕をどのタイミングでどのように表示させるか、限られた字数の中で色々工夫しているのに感心しました。色々な人が裏を支えています、少しでも良いものが出来るよう。
2000.07.29.第46回演奏会前、最後の通常練習
 演奏会前の最後の通常練習、演奏会前における八尋先生と谷口先生による最後の練習です。先生方には色々とお手数をおかけして申し訳ありません。さすがに、本番一週間前の練習は緊張感が高まってきています。その時の写真を下に載せてみました。なお、写真の様子から少人数で歌っているのがおわかりかと思いますが、ビラー氏の希望もあり、6日での「Jesu, Meine Freude(の一部)」と5日のレクチャーコンサートでの「Kantate Nr.198(引用部分のみ)」では、人数を絞って演奏するためです。さぁ、ビラー氏の練習ではどうなる事やら。写真については、初めて使ったデジカメなので不都合な点はご容赦を。
2000.07.28.(逆転していますが・・・)ライプツィヒでのバッハイヤー
 バッハ没後250年を締めくくるコンサートがライプツィヒの聖トーマス教会で開かれました。このバッハの命日に、ビラー氏指揮・トマーナ・ゲヴァントハウスで、ミサ曲ロ短調が演奏されました。リアルタイムでNHKのBSで放送されましたので、ご覧になった方も多かったと思います(特に、このHPを覗かれるような方は?)。この日付の逆転から察せられるように、もちろん私はビデオ録画でしたが・・・。かなわぬ事とはいえ、トーマス教会の前の方で多くの残響を持った、この演奏を是非聴いてみたいと思ってしまいます。
 ビラー氏もこれでバッハイヤーのお仕事は一応終わるようです(雑用は色々あるそうですが・・・)。さあ、次は我々を指揮していただく番です。トマーナに対して指揮をするときのビラー氏の表情を見て、HP中では宣伝に色々と使っておりますトーマスカントールとしてのビラー氏ではなく、一人の音楽人としてのビラー氏の指揮を期待しています。
 余談ですが、このライプツィヒのバッハイヤーで行われた一連のコンサートを聴いてきた会員がいるんですよ。それも、練習をしっかり休んで・・・(さすがに29日の練習には帰っていたが)。ま、色々と事情はあったようなので、ただ羨むばかりナンだけれども・・・。でも、チケットは入手できなかったため、現地の会場前にいたダフ屋(?)のおばさんから買ったとか。さすがに、どこかの国とは違ってリーズナブルなお値段だったとか。やれやれ。(この話、バラしちゃ駄目?)
2000.08.02.ビラー氏来日!!
 J.S.バッハ没後250年の仕事が終わり、休暇をとって観光という事でビラー氏が来日されました。観光の方がオマケのような状態の日程ですが、よろしくお願いいたします。
 で、フランクフルトからの飛行機は予定通りだったのです(少し遅れたようですが、誤差範囲でしょう)が、そこから到着ロビーに出てこられるまでにずいぶんと時間をとられたようです。出てこられてからはいつものようにご挨拶。
 さっそく都内のホテルへ移動。スカイライナーはそこそこ速くて良いのですが、相変わらず京成の揺れは不快ですね(元京成電鉄利用者の感想)。お疲れの方にはリラックスできているか心配。で、ホテルにチェックインしてから、すぐに打ち合わせの予定でしたが、休暇で見えていることもあってゆっくりと開始。私は途中で退席しましたが、無事に終わったでしょうか。そんな様子を慣れないデジカメで納めてみました。手ブレでボツになった方が多いのですが、軽いのはどうも使いにくいんですよね(言い訳してもハズレはハズレ > ワシ)。
 飛行機は着いたはずなんですが、なかなか出てこられないご一行。八尋先生も待ちくたびれてしまわれたご様子。
 待つこと1時間と30分。お久しぶりです。一番いい場面は、慣れないデジカメとあって手ブレしまくり(軽いデジカメは手ブレが起きていやだ、と文句を言うと、あなたの技術が未熟、と言われそう)で、お見せできません。すいません。ちなみに、左よりビラー氏、八尋先生、レーゼラー女史。
 右から、ブロイティガム氏、齋藤 (横浜合唱協会会員・兼ドイツ語通訳)、ペッツオルト氏、ペッツオルト氏のご子息。
 スカイライナーを待つご一行。さすがにお疲れのご様子です。
 お疲れのところを無情にも打ち合わせ。当然食事はとっていただきますが、とりながらの打ち合わせ。代表他が当面の日程を調整中。
 右より、ブロイティガム氏、レーゼラー女史、雀部当会代表。
 まだ料理(とビール)が出ていませんが、打ち合わせ中。
 今日はゆっくりお休みください。
 
2000.08.03.ビラー氏による練習
 昨日来日したばかりでお疲れの中、ビラー氏にさっそく合唱の練習をみていただきました。ブロイティガム氏とペッツオルト氏も加わり、オルガン伴奏とエヴァンゲリストと合唱の絡みを練習。休憩後は合唱の合わせを行いました。ビラー氏は、マルコについてのいろいろな問題点の話をされましたが、特に1曲目はヨハネやマタイと違い、パロディとなった曲がリズミカルな舞曲であることから雰囲気を出しにくいと言われ、受難の雰囲気を出せるようにと指示をされました。
 ビラー氏は96年以降も何回か来日されているので、日本語をいくつか覚えられ、「ケッコーです」とか「そーです」が練習でいきなり出てきます。しかし内容は濃く、旅の疲れを感じさせずエネルギッシュに合唱を引っ張ってくれます。ただ、合唱がもう一つ追いついていない・・・。
 練習には、八尋先生をはじめ、練習で何回も振っていただいた江上先生、講師をしていただく栗原氏がみえていました。休憩時間には八尋先生とビラー氏が和やかに話されていました。昨日は、ゆっくりと話す時間もなかったので、積もる話もあるでしょう。短い時間でしたが・・・。
 次はオケ合わせです!!
 昨日に引き続き、八尋先生も練習を見に来られました。やはり、合唱団の仕上がりが心配??! 練習では何度もお世話をかけた、江上先生も熱心に聴きに来られました。
 始まる前の風景。ビラー氏はドイツ語で指示をされ、齋藤が通訳をしています。まず、打ち合わせ。
 練習が始まる前に、ビラー氏からお話。緊張感が漂う中、ユーモアを交えてお話しされました。
 練習開始後、ブロイティガム氏からお話。東独時代に楽譜を書き印刷するときの苦労話などを話していただきました。
 休憩時間には八尋先生とお話。昨日はゆっくりと話される時間がなかったため、短い時間ではありましたが、和やかにお話をされていました。(八尋先生、昨日からの引き続きだからといって呆れないでください)
2000.08.04.オケ合わせ
 午前中は、昨日に引き続き、ブロイティガム氏のつけた補作部分の合わせを紅葉坂教会で行いました。ブロイティガム氏のオルガンで、エヴァンゲリストのペッツオルト氏、イエスの小原氏、パーカッションの竹島氏、ソロを歌う会員が、ブロイティガム氏の指示で合わせを行いました。紅葉坂教会はいつもお世話になっておりまして、本日は麦茶までいただいてしまいました。
 午後は上大岡のひまわりの郷でビラー氏による合唱の練習。ビラー氏によると、この曲はバッハが作者不明のモテットを壮大な曲に編曲したものだ、と。ビラー氏さらに曰く、ふつうの作曲家ではとてもできないような和音や動きが散見される、とのこと。この曲に取りかかった頃、バッハらしくない曲だと言われていたのは、元が元だからなのですね・・・。この曲も受難に関係する曲だそうです。で、昨日に引き続き、歌詞と音符の割に変更が入ったり、装飾音がついたりで、また一波乱です。しかし、ビラー氏は本当に熱心に指導していただき、ありがたく思います。
 で、長い休憩をはさんで、夜はオケ合わせ。オケに対しても、ビラー氏から細かい注意が出ます。しかし、きちんとそれに対応するのはさすがです。東京バッハ・カンタータ・アンサンブルは相変わらず安心して聴けるオケです。これもマネージメントの李氏の人柄に、良いプレーヤーが集まるからだとか。今回はリュート(テオルボ?)とヴィオラ=ダ=ガンバが入るのですが、永田氏と平尾女史の演奏は定評があり、個人的に何回も演奏を聴かせていただいたことがあるため、非常に楽しみにしておりました。ただ、この二つの楽器はオケ全体が鳴っているとほとんど埋もれてしまうので、それぞれ特定のところでないと聞き分けにくいかもしれません。
 最後はオケとソロの合わせ。ここでもビラー氏は熱心に合わせておられました。昨日のように、閉館時間ぎりぎりまでやっておられたのでしょうか。
 今日は、昨日に引き続き午前中はソロの練習。紅葉坂教会をお借りして、ブロイティガム氏、ペッツオルト氏、ベースソロの小原氏、打楽器の竹島氏、ソロを歌う会員他が集まり、練習を行いました。ブロイティガム氏のオルガン伴奏で、打楽器とソロを合わせます。写真奥2階の右らかブロイティガム氏・ペッツオルト氏・小原氏。手前が竹島氏。
 上の写真を逆より見た図。かなり暗く、写真も見事にブレています。礼拝堂で練習をさせていただいています。
 これが紅葉坂教会の外観。何かあると、お世話になっています。何回も利用させていただいているのですが、十字架があることに気がついている会員は意外に少ないらしい。ちなみに、後ろに見えるのはあのランドマークタワー。こんな位置にあります。
 午後からはビラー氏による練習。まず、「正しきものは滅びしも」の概要より始まり、曲想をつけます。前半と後半の歌い方を変えるのが大変。そして、「イエスよ、わが喜び」。これはその少人数コーラスの模様。
 間の休憩時間にうち合わせ。ビラー氏もなかなか休めません。
 夜はオケ合わせ。オケは東京バッハ・カンタータ・アンサンブル。今回もよろしくお願いします。ちなみに、このオケはその筋の方々には「李さんバンド」として有名なんだそうです。マネージャー兼バイオリンの李氏にちなんだ名前なのですが、彼はマネージメントをするのが勿体ないと周囲から言われているプレーヤーです。ちなみに、名前がいくつかあるそうで、フォーレの時にお世話になった「東京クロイツ室内合奏団」も「李さんバンド」だそうです。李氏の人柄もあり、技術の高いメンバーが集まっています。
 最後はソロとの合わせ。合唱団は途中で退席してしまいましたが、ビラー氏は熱心に併せられていたので、昨日のように時間ぎりぎりまでやっていたのでしょうか?
 さぁ、明日はレクチャーコンサートです。
 
2000.08.05.レクチャーコンサート終了
 午前中は、マルコのブロイティガム氏による補作部分を中心に練習。午後はオケとブロイティガム氏による補作部とのつなぎを中心に練習。
 詳しくは改めてアップしますが(いつになるんだろう?)、栗原氏からマルコ受難曲についての大雑把な説明(詳しくは会場で配付した資料にあります。そのうち、一部をアップできると思います)の後、ビラー氏から、他の作品から引用した曲(パロディ部分)について、音楽と歌詞の面から実際の演奏を交えて説明していただきました。最後にブロイティガム氏により、この曲の成立動機と、作曲についての考え方をお話ししていただき、その例を演奏しました。
 暑い中、レクチャーに500名を越える方々にきていただきありがとうございました。明日は演奏会ですので、引き続きお願いいたします。(今日の写真はなしです 演奏会中の撮影はできません ;_;)
2000.08.06.第46回定期演奏会終了
 8月6日の演奏会に関する大まかな内容を以下に記述しておきます。
 午前中は、マルコの通し練習・モテトの部分練習。ビラー氏の熱心な練習でじっくりとみていただきました。
 午後はもう本番。長いようでいて、あっという間に過ぎてしまった練習期間でした。以下には、歌っている本人たちには気がつかなかったこと(つまり聴いておられた方々からの感想等)も含めて書き連ねてみます。
 「正しきものは滅びしも」はまあまあの出来だったようです。あまり演奏される機会のない曲なのですが・・・。
 「イエスはわが喜び」は、バッハの作品の中では有名ですので、いろいろな指摘がありました。まず、明らかなことは、ビラー氏が作られた音楽は日本人の感じるものとは全く異なることです。言葉の捉え方や教会で積み重ねられた伝統なのでしょう。演奏時間の短さは歌っている本人たちも意外でした。演奏内容については、書き連ねるときりがないので書きませんが、音楽的表現等でいろいろ問題点が指摘されています。(もう少し指揮を見て反応しましょうね > YCS)
 「マルコ受難曲」については、馴染みがないため何とも形容しがたいものがあります。しかも、現代音楽とバッハの融合。でもこれは、違和感なく両者が融合していました(理論的にも融合するはず、と言われました)。全体的にはそれなりの演奏ができたように感じています。オチとして、イエスの絶命後に歌われるソプラノのアリア「地も天も」の演奏中に地震が起きたことがあります。何というタイミングで起こったことか・・・。ちなみに、舞台上の約半分は地震に気が付いていませんでした(^_^;)。ちなみに、歌っていた高橋女史も全く気づいてなかったそうです(これって集中力ってヤツですね)。オルガン横のペッツオルト氏はかなり焦ったらしい。後で、この地震についてブロイティガム氏は「神様とバッハ様が起こした地震です」と半分真顔で言われました(被災地のみなさま、安定大陸の住人の戯言とお見逃しを)。
撮影:今畠中 氏
 演奏会後の打ち上げでは、色々ありました。たとえば、ペッツオルト氏は相も変わらずひょうきんにスピーチをしていただきました。そのあまりのすごさに思わず小原氏が「いつもは理知的なエヴァンゲリスト役の○○氏の後にスピーチをすることが多く、盛り上げ役になるのですが、今日はそんな必要もないですね・・・。」と言われるほどの勢いでした。また、今回の演奏会までの内幕が暴露されるなど色々とありましたが、最大のイベントはビラー氏がトマーナを指揮する時のネクタイを八尋先生へプレゼントされた事です。八尋先生も至極ご満悦でした。
第46回演奏会終了後の打ち上げで、ビラー氏よりいただいたネクタイ(トマーナを指揮するときに着用するものだとか)を手にご満悦の八尋先生(写真中央右)。(中央左はドイツ旅行でお世話になった森先生(元東京混声合唱団))(両脇は会員)
打ち上げ後の恒例、記念撮影(もう、ナニがナンだか・・・)
 
***
 
 今回の演奏会は、1983年に八尋先生がビラー氏と出会い、その結果の一つとして生まれたものです。また、ビラー氏もトーマスカントールとしてバッハのマルコを日本で紹介できたことが意義深いものだったのかもしれません。何はともあれ、非常に感慨深いものがあります。
 
2000.08.09.ビラー氏ら離日
 演奏会終了後は、ビラー氏らはプライベートで日本の夏を過ごされました。温帯モンスーンしかも寒気が流れ込んで不安定な天気の中、少しは休養できたのか心配ではありますが、鎌倉の海を中心に過ごされたそうです。9日13時3分に一行の乗った成田発の飛行機にdepartureが表示され、お見送りの会員も一安心しました。そして、感動をありがとうございました。
2000.08.10.齋藤さんお疲れさまです
 昨年、当今のビラー氏招聘から引き続いて、当会員の齋藤さんには通訳としてだけではなく、調整役等も含めて色々とお世話になりました。その筋ではこれだけ通訳の出来る人を雇うとものすごい出費になるとか・・・。歌詞の対訳や字幕の用意で夜遅くまでかかり、さらには、ビラー氏ご一行の案内役で、終電が普通の生活。ご家庭も大変なのに・・・。しっかり慰労会をしますので、少し息を抜いてください。

 今回の演奏会は特に演奏会担当となった会員達の尽力で無事に終わることが出来ました。慣れない全席指定で最後まで振り回されていました。お疲れさまでした。次回もよろしく(って、なにも手伝わないつもりか? > ワシ)。

2000.09.02.レクチャーコンサートの資料(未完成)を追加しました
 レクチャー当日には入場された方全員にレクチャー資料をお渡ししました。また、コンサート当日、レクチャー資料をご希望いただいた方々にはお渡ししましたが、充分宣伝しなかったため、かなり残部が出ました。資料の多くは処分されたと思いますので(推測;何せ担当でないもので^_^ゞ)、内容を掲載しました。まだ、すべて入力できていませんが、徐々に入れてゆきます。
 表紙の写真を変えてみました。コンサート後の打ち上げでの写真ですが、ビラー氏からいただいた「トマーナを指揮するときのネクタイ」を手にご機嫌の八尋先生です。なんと言っても、八尋先生とビラー氏の出会いがなければこんな事は実現しなかったのですから。本当は手渡されるところの写真があれば良かったのですが、何せギャラリーが多く近寄れなかったもので・・・。また、写真中央左は、ドイツ旅行でお世話になりました森氏(通称;モリちゃん)です。現在も東混で歌っておられます。写真、両端は会員です。
 そんな余韻も、先週から始まった練習ではありません。こんどの作品は和音が難しく、しかも二重合唱ですから、もう・・・。そんなわけで(?)、男声大募集中です。
2000.11.18.第46回のCD出来ました、ビデオはしばらくお待ちを
 大変お待たせいたしました。第46回演奏会のCDが出来ましたので、ご注文をいただいた分については順次発送しております。が、ビデオテープについては、編集の関係で遅れております。もうしばらくお待ち願います。発送についてのお問い合わせや追加等がありましたら、ご連絡をお願いいたします。担当者より確認を取り、ご連絡いたします。よろしくお願いいたします。
2000.12.16.第46回のビデオ出来ました
 大変お待たせいたしました。重ね重ねスイマセン。何とか年内に第46回演奏会のビデオが出来ました。ご注文をいただいた分については順次発送しております。発送についてのお問い合わせや追加等がありましたら、ご連絡をお願いいたします。担当者より確認を取り、ご連絡いたします。よろしくお願いいたします。
 
Yokohama Choral Society

横浜合唱協会からの
お知らせ

 

Yokohama Choral Society

 


top
bottom