声・ことば・伴奏をめぐるクリエイションとコンサート

Radice Viola

企画・ピアノ(全回)
三好すみれ

歌手・ピアニスト・作曲家・詩人・台本作家などが一丸となり、“声”に対するイマジネーションを働かせることによって作品を作り上げていた時代、作品に携わる者全てが創造的な存在だった――

ことばと音が肉薄する緊張関係において、真に発揮される音楽のエネルギーを捉えるために、声が生み出されるその瞬間を音として準備する「伴奏」というクリエイションに焦点を当てます。音楽が紡いだ時間と歴史を縦断して、数々の言語と地域を横断しつつ、耳馴染みの良さに必ずしも固着しない、新しい「伴奏」のあり方を追求するプログラムです。

#01「環流」 6月19日(日) 16時00分開演
   内なる宇宙への道標 
依光ひなの(メゾソプラノ)
モーツアルト:
アリア《誠実に身を誓って》K.23
ロッシーニ:
歌劇《オテロ》より “柳の根元に座り〜あぁ、静めてください、おぉ天よ、眠りのうちに”
メルカダンテ:
サルベ・マリア
 
 ほか
#02「丹青」 7月3日(日) 15時00分開演
   静謐と狂乱のはざま 
藤井冴(ソプラノ)
ベッリーニ:
歌劇《清教徒》より “あなたの優しい声が”
ベッリーニ:
歌劇《夢遊病の女》より “ああ!せめてもう一度だけ〜ああ!信じられないわ”
ショパン:
ノクターン変ホ長調Op.9-2(ヴォカリーズ版)
 
 ほか
#03「残香」 7月3日(日) 16時30分開演
   土の記憶を求めて 
西山詩苑(テノール)
ラモー:
叙情悲劇《カストールとポリュックス》より “永遠の平和の国で”
セヴラック:
小さな馬の歌
グノー:
歌劇《ロメオとジュリエット》より “恋よ!〜ああ!太陽よ昇れ!”
 
 ほか
#04「暁闇」 8月7日(日) 15時00分開演
   客愁のまなざし 
奥秋大樹(バス)
マスネ:
エレジー
ラフマニノフ:
歌劇《アレコ》より “すべての天幕は寝静まった”
ムソルグスキー:
歌劇《ボリス・ゴドゥノフ》より “別れの時だ、我が子よ…〜聞け、弔いの鐘が鳴る”(ボリスの死)
 
 ほか
#05「余情」 8月7日(日) 16時30分開演
   言葉が呼び起こす音 
鈴木亜矢子(ソプラノ)/相馬巧(翻訳)
山田耕筰:
《風に寄せてうたへる春の歌》
山田耕筰:
歌曲集《幽韻》
三好すみれ:
新作歌曲(訳詞 相馬巧)
 
 ほか

会場

加賀町ホール
 大江戸線「牛込柳町駅」徒歩5分

チケット

各回1回券:
3,000円(自由席)
2回セット券:
5,000円(自由席)
5回の通し券:
12,000円(席指定可)
メールにてチケット予約受付 sumirenone@gmail.com

スタッフ

ディレクション:
吉野良祐
制作・アーカイヴ:
川端夢衣
制作協力:
Novanta Quattro
助成:
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【スタートアップ助成】
事業名:
Radice Viola〜これからの伴奏芸術のためのコンサートシリーズとアーカイヴ〜

チラシ