横浜合唱協会
Yokohama Choral Society

 
第72回定期演奏会

第72回定期演奏会"ヨハネ受難曲"
Cond.:柳嶋耕太
Eva.:藤井雄介,Jesu:小笠原美敬
Bass:小池優介,Sop.:中山美紀
Alto:小川明子,Ten.:小沼俊太郎
Orch.:プロムジカ使節団
撮影:©Promusica Continuo Co., Ltd.

Yokohama Choral Society

横浜合唱協会の元指導者等

 

元指揮者:山神 健志 (やまがみ たけし)

山神 健志:Takeshi Yamagami

1973年生まれ。自由学園最高学部卒業、東京芸術大学卒業後イタリアに留学。帰国後、合唱指揮者として活動を開始。現在は、児童合唱から大規模な混声合唱まで多くの合唱団の常任指揮者をつとめるほか、各地で市民参加による公募合唱団を指導。最近では2011年ベートーヴェン『第九』(指揮:ヤクブ・フルシャ)、ドヴォルザーク『スターバト・マーテル』(指揮:広上淳一)2013年ヴェルディ『レクイエム』(指揮:三ツ橋敬子)2014年ブラームス『ドイツ・レクイエム』(指揮:広上淳一)等の合唱指揮を担当した。その的確な指導は共演した内外の指揮者や合唱団員から信頼されている。

また、オーケストラと歌う素晴らしさを子どもから大人まで広く体験してもらおうと精力的に活動し、これまでにジョン・ラッター『子どもたちのミサ』(オーケストラ版日本初演)、上田真樹「あらしのよるに」(オーケストラ版委嘱初演)をはじめ、多くのコンサートを企画、指揮している。オーケストラ指揮の分野でも特に宗教音楽での評価が高い、今後の活躍が期待されている指揮者である。

2015年より2018年まで当会の指導をしていただく。

(山神先生のWebページへ)

 

客演指揮者:ロン・ディルク・エントロイトナー

1976年ライプツィヒ生まれ。4歳の時クルト・マズアによって設立された「育成プロジェクト」の中で初の音楽教育を受ける。1985年から94年までトーマスカントルであったハンス・ヨアヒム・ロッチュとゲオルク・クリストフ・ビラーの下、ライプツィヒ・トマナコアのメンバーとして歌い、かつそこで学生指揮者として指揮の経験も積む。

ライプツィヒ・フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽大学にて、ゲオルク・クリストフ・ビラー教授及びゲルト・バナー教授の下で指揮を、ディルク・シュミット教授に声楽を師事。更にマックス・フレイ、エリック・エリクソン、ヘルムート・リリング、フィリップ・レドガー、ウベ・グロノスティのマスターコースに参加し、ドイツ・コンツェルト合唱及びドイツ・ムジクラートから合唱指揮者に対する奨学金を受ける。

1994年10月「アミチ・ムジケ合唱団&オーケストラ」を創設。ライプツィヒの注目のアンサンブルとして「アミチ・ムジケ」は彼の指揮の下、広くドイツで演奏活動、ラジオ出演及びCDのレコーディングを行う(特にハン市でのマックス・レーガー音楽祭、ライプツィヒ・バッハ音楽祭[1999〜2015]、ライプツィヒ・トーマス教会及びライプツィヒ・ゲヴァントハウスでの演奏会)、ドイツ外ではデンマーク、ハンガリー、香港、アゾレス諸島(ポルトガル)、アメリカにて演奏活動を行う。また「アミチ・ムジケ」は数多くの名高いコンクールで入賞している。

さらにエントロイトナーは1998年に「ライプツィヒ・新室内合唱団」を、2000年にはこの室内合唱団に付属する器楽アンサンブルを創設。その他に客演指揮者としてもスイスや南アフリカにて活躍。

2000年夏よりライプツィヒの「ヨハン・セバスティアン・バッハ音楽大学」のユーゲント・シンフォニーオーケストラの指揮及び音楽監督を務め、そこで声楽アンサンブルの指導にもあたっている。オーケストラと共にライプツィヒ・ゲヴァントハウスの大ホールにて定期的に演奏会を開催。そのアンサンブルは何度もドイツ代表に選ばれており、イタリア、スペイン、ギリシャ、オランダ、イギリス、カナダ、アメリカに客演として呼ばれている。このオーケストラは2005年にドイツ外務省より「ドイツ・エチオピア友好条約100周年」の祝祭に、2015年には「アジスアベバーライプツィヒ姉妹都市10周年」の祝祭にエチオピアに招待される。

2007年夏学期にコブレンツ・ランダウ大学の音楽部長に就任。音楽学及び音楽教育学科の指導の傍ら、当大学の大学合唱団及び「コブレンツ・青少年シンフォニーオーケストラ」の指揮も務め、「コブレンツ大学ヴォーカルアンサンブル」、「アカペラ・アカデミア」、「カンプス・ブラス」、「トリプルC」を設立している。

多様な演奏活動の傍ら、指導者としてもその実力を求められ、特にアメリカで合唱・アンサンブル指導者のためのワークショップや音楽解釈のコースを開催。更にコンクールの審査員としても招聘されている。

2015年夏にはザクセン州の青少年合唱団の指揮も引き受けている。(エントロイトナー氏のページ)

当会は2015年の第4次ドイツ旅行、2017年のジョイントコンサートで指揮をしていただく。

 

共演団体:アミチ・ムジケ合唱団&オーケストラ

1994年10月ロン・ディルク・エントロイトナーによって創設。以来若い音楽家達が学業、職業訓練、仕事の傍ら、プロ並みのレベルで演奏活動を行っている。このアンサンブルは現在40名の音楽家から成っており、その大部分が音楽教育(特にトマナコアとゲヴァントハウス児童合唱団にて)を受けているか、或いはメンデルスゾーン音楽院で学んでいる。ロン・ディルク・エントロイトナーの指揮の下、アミチムジケはライプツィヒの音楽シーンにおいて重要な役割を果たしている。混声合唱と弦楽オーケストラが一緒になることで、幅広い音楽のレパートリーと音楽史のすべての時代を網羅するのに理想的な条件を満たしている。

特に注目すべき作品の演奏は、マイケル・ティペット(1905-1998)のオラトリオ「われらの時代の子」、グルックのオペラ「オルフェオとエウリディーチェ」と「タウルスのイフゲニア」、超多声楽曲であるタリスの40声部の「我、汝の他に望みなし」の演奏など。その傍ら、クラシックの名作であるヘンデルの「メサイア」やモーツァルトの「戴冠ミサ」、バッハの「ロ短調ミサ」などを演奏している。多彩な音楽活動を行っているが、原点として、ライプツィヒの作曲家の作品演奏、特にヨハン・セバスティアン・バッハの演奏は常に行っている。

ライプツィヒ所縁のバッハの音楽への取り組みは長期間に渡るが、中でも2008年の「Bach bei Uns」というコンサートシリーズは輝かしいハイライトとして特筆される。アミチムジケはこれまで20以上の演奏会においてバッハの作品を公演し、ライプツィヒのバッハ音楽シーンにおいて個性的で重要な役割を果たしている。

2014年秋、アミチムジケは20周年を迎えたが、これまでに国内外での数多くの演奏活動(特にアメリカ、香港、デンマーク、ハンガリー、アゾレス諸島)、コンクールでの入賞(1998年ドイツ合唱コンクールにて第3位入賞)、及び2枚のCD録音等、幅広く演奏活動を展開してきた。

当会は2015年の第4次ドイツ旅行、2017年のジョイントコンサートで共演。

(アミチ・ムジケ合唱団&オーケストラのWebページ)

 

元指揮者:八尋 和美 (やひろ かずみ)

八尋 和美:Kazumi Yahiro

撮影:坪井写真

東京芸術大学声楽科卒業。声楽を谷田部勁吉、指揮法を渡辺暁雄の諸氏に師事。芸大卒業と同時に、東京混声合唱団の創立に参加。以来、東京混声合唱団のコンサートマスターとして、同団のトレーニング、編曲、指揮者として活躍。1973年、東京混声合唱団指揮者に就任。同団との全国的な演奏活動の他、アマチュア合唱団の指導、合唱指導者の育成にも優れた手腕を発揮している。1982年、文化庁芸術家在外研修員として、旧東ドイツを中心に研鑽を積む。1997年、東京混声合唱団正指揮者に就任。現在、くらしき作陽大学客員教授。横浜合唱協会は1973年より2015年まで常任指導。

ビラー氏との縁はこちらをご覧ください

下の動画はクラッシク・ニュースによる八尋先生へのインタビューです(2014/5/23公開)。YouTubeにアップされているものを直接ご覧になる場合はこちらです。

 

客演指揮者:Georg Christoph Biller (ゲオルグ・クリストフ・ビラー)

Georg Christoph Biller

撮影:鳥山妙子

J.S.バッハがカントルを勤めた聖トーマス教会のバッハから数えて16代目のカントル。10歳で聖トーマス教会合唱団付属トーマス学校に入り、徹底した音楽教育を受ける。1976年、ライプツィヒ音楽大学指揮科に進み、クルト・マズアほかに師事。このころから合唱グループを主宰し、ゲヴァンとハウス管弦楽団などと共演し、歌手としても活躍した。1992年から現職。1994年からはライプツィヒ音楽大学の合唱指揮科教授も兼任。現代のトーマス・カントールのレパートリーはグレゴリオ聖歌から現代作品までと広く、作曲活動も行う。聖トーマス教会合唱団は彼の時代になってCDやDVDが次々に発表されている。なお、2015年1月に健康上の理由によりトーマス・カントールの職を辞任、現在は指揮・作曲を中心に音楽活動を継続。

横浜合唱協会との共演は1990年「ロ短調ミサ曲」、1996年「ヨハネ受難曲(第2稿)」、1997,2002年トーマス教会礼拝でのモテット演奏、2000年「BACH FEST 2000 TOKIO」記念演奏会、2004年「マタイ受難曲(初期稿)」、と6回になる。確かな宗教観に裏付けられた音楽づくりは、常に私たちに大きな発見を与えてくれる。

2022年1月27日、66歳で逝去。

八尋先生・ビラー氏・松尾先生

写真左より、ビラー氏、八尋先生、松尾先生
1998年1月ビラー氏来日に際して

 

元ピアノ伴奏者:谷口 明子 (たにぐち あきこ)

東京芸術大学音楽部器楽科卒業。井口秋子、野呂愛子両氏に師事。東京芸術大学オペラ科非常勤講師を経て、ドイツのシューマン音楽大学に留学。ピアノをM.シュタイン教授に、歌謡伴奏法および室内楽をブロイン氏に師事する。オペラ、合唱歌曲等の伴奏ピアニストとして活動している。1999年にタールビュルゲル、2000年、2001年にブタペストのバルトークハウスにおいてリサイタルを行った。

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