第72回定期演奏会"ヨハネ受難曲"
Cond.:柳嶋耕太
Eva.:藤井雄介,Jesu:小笠原美敬
Bass:小池優介,Sop.:中山美紀
Alto:小川明子,Ten.:小沼俊太郎
Orch.:プロムジカ使節団
撮影:©Promusica Continuo Co., Ltd.
第72回定期演奏会"ヨハネ受難曲"
Cond.:柳嶋耕太
Eva.:藤井雄介,Jesu:小笠原美敬
Bass:小池優介,Sop.:中山美紀
Alto:小川明子,Ten.:小沼俊太郎
Orch.:プロムジカ使節団
撮影:©Promusica Continuo Co., Ltd.
マルクト教会 聖ベネディクティ
St. Benedikti Kirche (Marktkirche)
★音楽祭からの招聘を受け、二つの望みうる最高の会場・環境が確保されました!
会場(1) |
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会場(2) |
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「クヴェトリンブルク 夏の音楽祭」の最終日を締めくくる演奏会となります。
(集客力のある音楽祭からの招聘で、2日連続演奏会への集客を心配・苦労がなくなりました)
アミチムジケ・コア&オーケストラは今年創立25周年を迎え、その記念祝賀演奏会において「必聴音楽作品の傑作の一つ」であるバッハのロ短調ミサ曲を披露しました。メディアからは「洗練され、しなやかで、綺麗に響き、規律のある合唱」「巧みなフレージングと模範的なアーティキュレーション」等称賛の言葉を得ました。アミチムジケは横浜合唱協会と友好を深めてきており、2015年には聖トーマス教会でジョイントコンサート、2017年にはアミチが渡日して多くのジョイントコンサートを行ってきました(バッハの「マニフィカト」や「Jesu, meine Freude」を演奏)。2020年は横浜合唱協会が創立50周年に当たり、ドイツにおいて2つの演奏会で祝います。アミチとともに歌うバッハのロ短調ミサは、この50周年記念演奏旅行の荘厳な締めくくりを飾ります。
「クヴェトリンブルク 夏の音楽祭」:
1981年にトーマス・カントールのG.C.ビラーの兄である大聖堂オルガニストのゴットフリート・ビラーによって創設。夏の期間ほぼ毎週コンサート。1998年以降、毎年特定のテーマが設定。2010年10月、G.ビラーは、「30年間の夏の音楽祭」への貢献でクヴェトリンブルク市の名誉市民となった。創設者のG.ビラーは2017年3月に退職。後継者はオルガニストのマルクス・カウフマン。
ドイツのほぼ中央に位置するハルツ地方。ハルツの山には魔女が住んでいたという伝説もあり、どこか神秘的な雰囲気が残るこのエリアは、ドイツの秘境的存在です。日本ではほとんど語られることはなく、まさに知る人ぞ知る地方ですが、実は個性豊かな中世の街の宝庫なのです。ドイツの初代王、ハインリヒ1世が創設したザクセン王家の重要な拠点として位置づけたため「ドイツ発祥の地」とも呼ばれています。
ほとんど戦災を受けなかったため、交易で栄えた中世の時代の面影をそのままに残すクヴェトリンブルクの街。世界遺産に登録されている旧市街には、なんと1300もの木組みの建物が残されていて、あらゆる建築様式と時代の木組みの建物を見ることができます。クヴェトリンブルクは、まさに天井のない木組みの家の博物館といえるでしょう。
クヴェトリンブルク旧市街の中心マルクト広場
市庁舎の背後に建つのがマルクト教会
ここで最も目を引く建物が、鮮やかな蔦われた石造りの市庁舎。背後に建つ聖ベネディクト教会の塔と、隣に建つ木組みの建物と合わさって、物語の世界から飛び出してきたかのようなファンタジックな光景を生み出しています。「マルクト(Markt)」とはドイツ語で「市場」や「市の立つ広場」の意味。その名の通り、午前中には市が開催され、地元の人々でにぎわっています。
★マルクト教会 聖ベネディクティ:
ロマネスク様式の名残りのある建築部分と、バロック様式の内装を合せ持つ後期ゴシック様式のホール状教会堂で非常に良い響きを有しています。西暦1000年頃に商人集落の教会として建設。
★9月 20日(日)は夕方のコンサートとなります。「アミチと一緒に日帰り」します。
強行軍ですが下記の日程での参加も可能です! 迷っている方、決断の時です!!
木・金の2日しか休暇が取れず、9月22日(祝日)に帰国するという「5泊7日の場合」
記者ペーター・コルフマッハー(PETER KORFMACHER)
Leipziger Volkszeitung新聞
アミチ・ムジケ合唱・オーケストラは25年前に創設され、いまやロン・ディルク・エントロイトナー氏が率いるこのアンサンブルはライプツィヒの音楽界において重要なプレイヤーとなった。彼らが演奏プログラムに興味深いアクセントをつけているというのもその理由の一つだが、もっと大事なのは、そもそも彼らが何といっても上手いということだ。つまりお祝いする理由は十分あり、「音楽の友」は言うまでもなく音楽で祝う。アミチの核となっているのはトマーナーであり、ベストはバッハの音楽である。ロン・ディルク・エントロイトナー氏は中途半端なことはやらないので、バッハの音楽なら何でもいいというのではなく、バッハのロ短調ミサ曲を選んだ。ペータース教会の座席があまりよく埋まっていなかったのが残念でならない。
ロ短調ミサはアミチにとって新開拓地ではない。教会音楽の最高傑作としてすでに何度もプログラムに載せてきた、そのことは最初の音を聞いた時から誰でもすぐに気づいた。極めて難易度の高い作品ではあるが誰もこわばらない。洗練され、しなやかで、綺麗に響き、規律のある合唱。唯一「Osanna」でテノールのコンディションにばらつきが聞こえた。またオーケストラも現代楽器を使用しているにもかかわらず、透明感と弾力があり、すっきりとしたバッハを奏でた。特筆すべきはオブリガートのソロ演奏。繊細で生き生きとメロディーのアーチを描いたフルートのソロ。デリケート且つ軽やかに演奏するコンサートマスター、「Quoniam」で少なくとも上品に巧みに窮地を脱したフレンチホルン、そして全面で出しゃばりすぎないトランペット。
エントロイトナー氏はどのような音楽作りをしたいかを自分でよく心得ている。彼のバッハは現代楽器であるにもかかわらず、当時の演奏習慣をよく理解した上で演奏されており、多くの楽章の基礎となっている舞曲様式を壊さない、彼は古楽様式(Alten Stil)における巧みなフレージングと模範的なアーティキュレーションで流れを保つ舞曲様式のことを良く理解している。
しかしながら指揮者は時折テンポに関してやりすぎる面も見られる。それと関連して言えることは、現代楽器の動きがやはり少し鈍いということだ。そのため、いくつかのヴィルトゥオーゾ楽章、例えば「Cum Sancto Spirito」や「Et resurrexit」は、本来であればそこまで速すぎるテンポではないが、演奏家はついていこうと必死でせかせかとせき立てられるように聞こえた。合唱団についても箇所によって同じようなことが言える。そのため、エントロイトナー氏は「Et in terra pax」 と「Et resurrexit」のいくつかの箇所をソリストに歌わせた-合唱メンバーはほっとしたことだろう。しかしこの方法もあまり功を奏せず、各ソリストが自分自身一杯一杯で、全体としてぴったりまとまらず、どちらかと言うと一心不乱な印象を与えてしまった。
それ以外は男声独唱陣に非はないだろう。テノールのクリスティアン・ラートゲーバー(Christian Rathgeber)は格別に美しい表現力豊かな「Benedictus」を歌い上げ、バスのドミニク・グローセ(Dominic Große)も持ち前のセンスと力強さで同様に観客を納得させる歌いっぷりであった。ソプラノのクリスティアーネ・ヴィーゼ(Christiane Wiese)の声は張りがあり軽やかでまっすぐに響いた(多少一元的な印象を与えたが)、一方アルトのインガ・イエーガー(Inga Jäger)の声はこの作品とあの会場に対してボリュームに欠けていた。「Agnus Dei」でエントロイトナー氏は彼女を助けられなかった、というのもゆっくりとしたテンポの中でメロディーのアーチを描くには彼女の息が不十分であったので。
でもこれらは全て大したことではない-アミチ・ムジケでは当然のごとく最高基準に標準を合わせるので、逆に目立っただけである-細かいことをいうのはアンフェアで不適切かもしれない。いずれにせよ、現実的に見れば、今回の拍手喝采のロ短調ミサは上出来であった。美学的に首尾一貫しじっくり練り上げられ、職人的に卓越し、上品なしなやかさと大きな精神力を備えていた。
10月31日17時より、アミチはザクセンの青少年合唱団及びライプツィヒのユースオーケストラとともにロン・ディルク・エントロイトナーの指揮でメンデルスゾーンの「エリア」を公演する。
準備委員会を立ち上げ、維持会員・旧会員にも呼びかけを開始しました。
まだアマチュアのバッハ演奏が稀だった頃、「横浜でマタイ受難曲!」との大志を抱きスタートした横浜合唱協会(YCS)は、来年めでたく50周年を迎えます。創立メンバーは現会員にはいなくなりましたが、かつてYCSで歌われた方に呼び掛けて、みんなが一緒に集まって「50周年を祝う会」を開きます。
40年以上にわたって指導・指揮いただいた八尋先生、新しく迎えたドイツで合唱指揮を研鑽し期待の高い柳嶋先生と共に、「懐かしい歌、印象深い曲、人気曲」を演奏し、楽しく和気あいあいの祝賀会をしましょう。
日時: | 2020年6月6日(土) | ||
会場: | 横浜市南公会堂 | ||
ステージ構成 | |||
第1部: | 現会員の単独演奏 柳嶋先生指揮 (ドイツ演奏旅行プログラムからの抜粋)
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第2部: | 合同演奏 “現会員+維持会員+旧会員” 50年間で演奏した印象深い曲・人気曲をアンケート投票によって決める 八尋先生と柳嶋先生の2人の指揮をみんなが体験する |
50年の間にYCSに関わった“維持会員+旧会員”の方に、「合同演奏に参加するか、聴衆として参加していただきます。この触れ合いを機に、八尋先生との久しぶりの交流を楽しむとともに、新指揮者の柳嶋耕太先生の魅力を知ってもらい、新生YCSに親しみと期待を感じ、末永いお付き合いとご支援を、さらにお世話になった指導者、講師、共演者をご招待して感謝と祝賀を致します。
⇒この祝賀演奏会の合同ステージに向けて「現会員+維持会員+旧会員」合同練習日を設定します。
八尋先生と柳嶋先生の指導で4,5月と毎月1回通常練習日の時間帯を広げて開催
第2部:合同演奏 “現会員+維持会員+旧会員” で歌う曲はアンケート投票を基に決めます
⇒“維持会員+旧会員”に下記のようなアンケートを投げかけています。
下記の曲はほんの1例です、“記憶の呼び水として挙げてみました“
ご自身の“記憶を呼び起こしてください”
1970年代: | メサイヤ「ハレルヤ」創立当初は何度も取り上げています バッハ「カンタータBWV140 冒頭合唱」東京ゾリステンとのバッハシリーズ バッハ「ヨハネ受難曲 終曲コラール」YCS創立の旗揚げ曲 モンテヴェルディ「波はささやく」合唱の歴史シリーズ | 1980年代: | バッハ「カンタータ BWV78」ビラーさんに聴かせた曲 この年代は「合唱の歴史シリーズ」「バッハシリーズ」に集中していました |
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1990年代: | スカルラッティ「ユビラテ・デオ」 ブルックナー「アヴェ・マリア」 メンデルスゾーン「Richte mich Gott」 林光編曲「日本抒情曲集」より 第1次ドイツ演奏旅行曲 |
2000年代: | メンデルスゾーン「Hora est」八尋先生就任30周年記念&八声会定番曲 バッハ「モテット Singet dem Herrn BWV225」 |
2010年代: | シュッツ「宗教合唱曲集 主にあって死ぬものは幸いである」 バッハ「マニフィカト」amici musicaeジョイント曲 |
来年の「50周年記念」を盛り上げていくために、YCS恒例の納会に維持会員等の参加を呼び掛けています。
12月21日(土)は午後2時から5時まで通常の練習を行い、そのあと6時から納会を行います。
皆様が一堂に会して歓談できるように、「ワシントンホテル・伊勢佐木町」を予約しています。
おひとり様5千円で“食べ放題、飲み放題”です。維持会員等の皆様には3千円でご参加いただけます。
奮ってご参加ください。YCS創立者で今回の呼びかけ人の雀部征宜さんも参加されます。